弾とライフリング

この写真は廃棄された銃身(barrel = バレル)を半分に切った断面です。 片半分の薬室に弾を載せています。 弾が通る穴(銃腔、bore = ボア)をよく見ると斜めに走るスジのようなものが見えますが、これがライフリング(rifling)と呼ばれるミゾで「ライフル銃」の名前の由来です(散弾銃ではライフリングがなく、ツルツルです)。 ミゾの部分を「谷」、そうでない部分を「山」と言いますが、幅は谷の方が広いです。 このら旋状のミゾのある銃腔を弾が通過する際に弾にスクリューのような回転が生じ、コマと同じように方向が安定して高い命中精度で撃てるわけです。

下の写真は無傷で回収された弾頭ですが、銃腔に接した部分全体が色が変わり、中央に斜めにライフリングの山の跡がハッキリ判ります。 なお、この弾を発射した銃はライフリングが4本あるので、写真では見えないものの両端と反対側にも跡が残っています。 また、横方向にギザギザした帯状のものが見えますが、これは最初から付いているものです。

ライフリングのら旋が1回転する周期(twist = ツイスト)は、銃の口径によって違いますが、例えば30口径では10インチから14インチ(約25cmから35cm程度)が多く、同一口径では、重い弾を使う銃ほどきつい(短い)です。 なお、ライフリングのミゾは弾が進行方向に向かって右回りに回るように切ってあるのがほとんどです(逆回りにすると風の影響の受け方が全く違ってきます)。 ライフリングの本数は、4条だけでなく、3条、6条などさまざまです。

余談ですが、一番上の写真では弾頭の色が銅色ではなく、紺色ですが、これは2硫化モリブデンをコートした弾頭だからで、その話は別の機会にします。

上は22LRを用いる小口径ライフル(SB)の銃口ですが、ライフリングの歯車状のギザギザがなんとか判別できます。 この写真からわかるように、ライフリングの幅は山の方が谷より細いです。

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