標的

上の写真は大口径ライフル競技で用いられる、300m用の標的です。 黒い円の部分(黒点)の直径は60cmで、各点圏の間隔は5cm、10点は直径10cmです。 得点は、例えば60発競技では60個の弾痕の点数の合計(600点満点)です。 10点圏の内側にX圏と呼ばれる直径5cmの円が(この写真では実線に見えますが)点線で表示されており、同点の競技者の順位を決める際にX圏の弾痕の数を用います。 ライフルでは、弾痕が各点の輪郭の線を少しでもかすっていれば、その点数になるのですが、目で見て判断が難しい場合には弾痕判定ゲージという器具を弾痕に差し込んで判断します(紙質のせいで輪郭がギザギザだったり、穴が弾の直径より小さい場合が大口径やSB(スモール・ボア = 小口径)の場合にはよくあります)。

300mの競技では一枚の標的に、このように10発撃ち込むので、例えば60発競技だと7枚の標的を用います(試射1枚と本射6枚)。

下の写真はSBの標的(左)と、エア・ライフルの標的(右)です。 SBの標的の方は、試合で用いるものではなく、練習の際に既に弾を撃ち込んだ標的の上に貼って使うセンター・ペーパーと呼ばれるものです(上の300m用の標的もセンター・ペーパーです)。

SBの標的は黒点の直径が112.4mm、10点の直径が10.4mm、各点の間隔は8mmです。大口径と同様、10点圏の内側にX圏の円があります。

エア・ライフルの標的は黒点の直径が30.5mm、10点の直径が0.5mm、各点の間隔2.5mmです。 弾痕が10点の小点を跡形もなく撃ち抜いている場合がXで、10点の小点が少しでも残っていれば、通常の10点です。

最近はSBとエア・ライフルの国際試合は、このような紙の標的ではなく電子標的が用いられるため、そのような設備を持つ射撃場も増えてきました。

以上は、国際的な射撃競技を統括する国際射撃連合(略称は ISSF = International Shooting Sport Federation、1998年7月15日より前の旧名は UIT = Union Internationale de Tir、 同英名はInternational Shooting Union)のルールに基づく標的ですが、各国のローカルな組織(例えば全米ライフル協会など)の大会では独自の標的を用いる場合も多いです。

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