リローディング(2)

通常、リローディングをしている方々は7/8"-14プレスという、作業用のテーブルに固定するタイプの器具を用いる場合が多いですが、私は住宅の事情から机の上に置いて使える卓上型のアーバープレスと呼ばれるプレスを使っています。 従って、今後述べるリローディングの手順は、ポピュラーな7/8"-14プレスを用いた場合とは違う事をあらかじめ断っておきます。

上の写真は、アーバープレスを用いて撃ち終わった薬莢から雷管を取り除いているところです。 7/8"-14プレスを用いる場合は、発射時の燃焼ガスで膨らんだ薬莢を元の大きさにもどす(リサイズ = resize)の段階で雷管も同時に除去されるのですが、アーバープレス用のリサイズ器具では雷管は除去されないので、私の場合、まず最初に雷管を取り除きます。 前回、簡易型のリー・ローダーは用いていないと言いましたが、実は雷管を取り除く道具と火薬のスプーンだけは今でも使ってます。 上の写真で、薬莢が載っている円筒形の台と、薬莢に上から差し込まれている黒いデキャッピング・ロッド (decapping rod、先端に直径1.5ミリ程度の細い棒(デキャッピング・ピン = decapping pin)が付いていて、フラッシュホールを通って雷管を下へ押し出す)はリー・ローダーのものです。

写真で用いているアーバープレスは、Neil Jones社製のものですが、日本の銃法店で扱っているのかどうかは判りません(私は直接通販で入手しました)。 射撃用品の通販で知られたSinclair社でも扱っています。 Sinclair社も独自のアーバープレスを出していますが、両方使った事のある私に言わせればNeil Jones社製の方が、薬莢全体をリサイズする作業(フル・リサイジング = full resizing)が楽に行え、かつ重量も軽く、さらにコの字型をした台に穴があいているので取り除いた雷管が下へ落ちてくれて作業がはかどります。

雷管を除去した後は、薬莢をクリーニングします。 別にクリーニングしなくても、命中精度には影響はないようですが、やはりきれいな薬莢を扱う方が楽しいものです。

タンブラーという器具を用いれば、自動的にクリーニングできますが、最低数時間から2日ほど稼動せねばならないのと、地球儀ほどある器具を置く場所が狭い我が家では確保できていないので、私は水洗いしています。 手順は、まず、洗面台に熱い湯を入れて食器用洗剤を入れ、30分ほど薬莢を浸します。 次に、洗顔タオル(長さが80センチ程度のもの)を折りたたんで濡らし、食器用のクレンザーを表面にのばし、十数個の薬莢をその上にならべて、ゴム手袋をはめた手でゴロゴロ転がします(この際、汚れのひどい薬莢のネック側に力を入れます)。 1分ほど転がした後、1個1個ネックの部分をタオルできれいにして、軽く水ですすいでザルに入れ、すべての薬莢をきれいにした後、ザルごと水に何回かつけてゴム手袋をつけた手で薬莢をかきまぜてすすぎます。

その後はバスタオルで表面の水分を拭き取り、薬莢を振って内部の水分も軽く出し、ドライヤーで乾燥させます(自然乾燥だとサビの緑青が発生した事があります)。 ドライヤーを用いる際は、ピラミッド状に積み上げ、底側とマウス側から熱風を吹きつけると、早く乾燥できます。

正直言って、射撃場から疲れて帰ってきた後にこの作業をするのはシンドイので、やはりタンブラーが欲しいところです。

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