リローディング(3)

上の写真は2つの薬莢のマウスをくっつけて比較したところです。 左側が撃った後のもの、右が次回に述べるリサイズをしたものです。 よく見ると、左側の方がネックの直径がわずかに太いのが判ります。 弾を込める薬室は薬莢の規格サイズより余裕を持たせて大き目に作られていますから、発射の際の火薬の燃焼ガスの高圧によって薬莢が膨らみますし、ネックの部分の長さも少し伸びます(ハンマーで金属片を打つと薄くなって延びるのと同じことです)。 直径の膨らみはごく僅かに見えますが、これでもう弾頭はスカスカにネックを素通りしてしまうので装着のしようがありません。 一方、長さの伸びは太さの膨らみに比べると更にわずかで、私の308Winの場合、薬莢を3回程度使ってようやく削る必要のある薬莢がいくつか出てくる程度です。

薬室のネックの部分は、多少伸びた薬莢でも入るように長めにはなっていますが、やはり本来の長さに削っておくほうが無難です(ネックがあまり長すぎると、装填した際に先端が弾頭に食い込んで、弾頭が抜けるのを妨げ、その結果発射時に薬莢内の圧力が異常に高くなって銃身破裂を起こす危険性があります)。

上の写真はネックの長さを削るケース・トリマー(case trimmer)です。 薬莢の底をシェル・ホルダー(shell holder)という器具に固定し、ケース・トリマーを薬莢に差込みます。 先端の細い棒から右側の刃の部分までが、ちょうど薬莢の規格の長さになってますから、棒の先端がフラッシュ・ホールを通ってシェル・ホルダーに当たるまで回転させて削れば、ぴったりの長さになるというわけです。

ただ、何回も使っているうちに細い棒の先端が磨耗して、想定していたより短い長さに仕上がってしまうので、最近はこのようなハンドル付きのタイプに切り替えました。 薬莢も使用回数が少ないうちは柔らかいですが、だんだん回数を重ねるに従って硬くなるようで、カッターの刃も削り味が落ちてきて、削るのにも力が要ります。 そういう点では、このような回転半径の大きなハンドル付きのケース・トリマーの方が力がいらなくて楽です。

ケース・トリマーで削ると、マウスの部分は角が立ったりバリができたりしますから、軽く面取りをします。 上の器具はデバーリング・ツール(deburring tool)で、この状態で差し込んで回すとマウスの内側が面取りされ、逆さまにして用いるとマウスの外側が面取りされます。

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