リローディング(4)

さて、最も大事な、薬莢のリサイズをします。 要は、目的とする薬莢のサイズどおりに内部がくりぬかれたダイ(die、金型)に薬莢を押し込んで、膨らんだ薬莢を元のサイズに戻すわけです。 人によっては、リサイズをした後で前回のネックのトリミングをしているかもしれませんが、私の場合、フル・リサイズで用いているWilson社製のダイで成形すると、ケース・トリマーの棒が入らなくなるので、この順番で作業をしています(Wilson社製のフル・レングス・ダイはネックの部分の径が必要よりやや小さいのかもしれません)。

通常は、ネック・リサイジング・ダイ(neck resizing die)を用いて、ネックの部分だけを締め、ショルダーやボディーの部分はそのままにしておく人が多いです。 その理由は、自分の銃の薬室のサイズにぴったり合うように膨らんだ薬莢のほうが命中精度に与える影響が良いという事によるのですが、何回か使ってくるうちに薬室に入らない薬莢もでてくるので、いずれはフル・リサイズをする必要がでてきます。 それなら最初からフル・リサイズを、という事で私は毎回フル・リサイズをしています。ただ、フル・リサイズの方が薬莢の金属疲労を早めますが、10回くらい使うには問題ないだろうと思われます。

・・・と、以前は毎回フル・リサイズしていたのですが、Norma製の薬莢の場合、6回位リサイズした後で側面の底の方にヒビ割れが生じたものが数個でてきたので、その後はフル・リサイズは3回使用ごとに切り替えました。

上の写真は、フル・リサイズをする前に薬莢を潤滑油を染み込ませたパッドの上で転がして、薬莢の表面に軽く油を付けるところです。 これをしないと、作業に物凄い力が必要になる上に、成形後の薬莢をダイから取り出すのに苦労します。 潤滑油はいろいろなメーカーから出ていますが、ポピュラーなのはRCBS社のCase Lube(ケース・ルーブ、写真奥)で無色透明なオイルです。 精巧なダイを作っているRedding社からも琥珀色のオイルが出ています。 最近気に入っているのはE-Z Way Systems社のImperial Sizing Die Waxという製品(写真右)で、固形状ですがパッドに指で塗るのは簡単な程度の柔らかさがあり、作業後に薬莢についた油を拭き取るのがRCBS社のものより簡単です。 なお、潤滑油はボディーの部分だけに付けます。

リサイズは、薬莢を黒っぽいダイに入れ、上から銀色の金具を差し入れ、両者がくっつくまでプレスで押し下げます(実際にはぴったりはくっつかず、0.2ミリ程度隙間が残りますが)。 その後、上の銀色の部分を抜き、ダイを逆さまにし、左下の棒を上から入れて、プレスで押し下げて中から薬莢を出します。 私の場合、1個処理するのに要する時間は45秒程度です。

なお、潤滑油の付けすぎは禁物です。 上の写真は、まだ慣れない頃にべっとりと潤滑油を付けて作業をした際のものです。 なぜか力が要る上に、取り出した薬莢の一部が凹んでました。 おそらく、ダイの中で行き場を失った潤滑油によって、薬莢が圧迫されて凹んだものと思われます。 目安としては、目で見て僅かに油が付いている程度が最もスムーズに成形作業ができます。

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