射撃場の風景(3)

上の写真は、神奈川県の伊勢原射撃場の大口径ライフル射場でのものです。 標的が上下2段ありますが、これに対応して射座も2階建てになっています。 1階では50m先の標的が撃て、2階からは100m先の標的が撃てます。 50mの標的は木製の的枠に紙の標的を貼る方式ですが、100mの標的は電子標的でセンサーが着弾点を割り出し、射座にある小型のモニターに表示されます(プリンターも付いています)。 射座のある建物は50m先まで伸びているので、50mの標的は暗くて幾分見にくいです。

写真を撮った当日は、SB(小口径ライフル)競技用の標的を貼って、大口径ライフルの練習をしました。 私が使っている銃と弾の組み合わせの場合、300m用に照準が合った状態で、SB用の標的の真ん中を50mで狙うと、1点圏の12時方向(真上方向)に着弾することが、あらかじめ判っていたので、300m射場まで出かける余裕がない場合の代替練習法としたわけです。

写真は伏射の目の高さから撮ったのですが、標的直前の盛り土のために、50m用の7文的は、一番下の標的2つが隠れてしまいます。 左から3番目の射座の方は、標的紙を的枠の上方いっぱいに貼ったのですが、それでも伏射の目の位置からは、一番下の的は完全には見えません(テーブルの上に銃を設置するベンチレストや、立射ではOKですが)。 一番左の私の標的は、上下逆さまですが、これは着弾点が標的の真ん中でないために、一度撃ち終わった標的紙を逆さまに貼り付けて、2度使ったためです。

上の写真は、同じ伊勢原射撃場のSB射場(第2射場)で見かけた、ランニング・ボアのターゲットです。 写真右側に上下左右の4個所に猪(ボア)の三角形状の頭部が描かれた板が見えますが、通常のライフル射撃競技と違い、標的は左右に移動します。 ライフル射撃のうち、このように移動する標的を撃つランニング・ターゲットの種目は競技人口が少ないせいかどうか、衰退しつつあるようなのは残念です。 なお、写真左側に巨大な靴で踏んだような跡のある斜面が写っていますが、これは一番上の写真の50mの標的の背後の斜面で、弾によって土が削りとられたためでしょう。

最後の写真は、埼玉県長瀞のSB射場での一枚です。 伊勢原と違い、ここでは何十枚もの紙の一文的が折りたたまれて自動交換機にセットされ、射座の手許のスイッチで送り出す方式が採用されています。 地面の上に赤い細長い布が棒から垂れ下がってますが、これは風の方向と強さを示すためのものです。 大口径と違い、弾速が 1/2.5から1/3程度で弾頭の形状も丸っこいSBの場合、風の影響をかなり受けます。

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