射撃場の風景(5)

以前にも紹介した事のある神奈川県の伊勢原射撃場です。 前回は大口径ライフルの50m射場でしたが、今回は2階の100射場からの写真です。 左下は50m射場のSB(小口径)用標的紙で、上が100m射場の大口径用の電子標的です。 距離は2倍違いますが、標的の大きさもほぼ2倍違うので、見かけの大きさはほぼ同じです。 100m射場では電子標的しかなく、しかも黒点がのっぺらぼうなので、スコープを使って狙うと、どこが黒点のど真ん中なのか判らないために狙いにくいです。 また、ベンチレスト射撃のように紙の標的を使う競技はできないので、利用者層を狭めてしまっているのではないかという気がします。 実際、平成10年度の国体のために射場を改築する前は、100m射場でも紙の標的が使え、ベンチレスト射撃の練習をしている人を見かけたものです。

50mの標的を良く見ると、弾痕らしきものが白く写っていますが、散弾銃から一個の大きな弾丸を撃つスラッグ射撃をしていたのかも知れません。 日本では人口密度が大きく、狩猟区域の近辺に民家があるケースが多いので、弾の到達距離が数キロもあるライフル銃よりは、数百メートルしか飛ばないスラッグ弾で猟をする場合も多いようです。 スラッグ弾は命中精度がライフルよりは劣るので、伊勢原では大口径の50m射場でしか撃てません。 以前、紙の標的しか使えなかった頃も、標的の枠に当って破損するケースが多かったので、大きな的枠を使って80mの距離でしか撃てませんでした。

これは2階の100射場の内部です。 利用者が私しかいなかったので、使われてない射座の前には転落防止用にロープが2本張られています。 手前の金属製の移動ロッカーの中には伏射で使うマットやラグなどが収められています。また、木製の新しいテーブルの前方に、学校で使うような机の上に載った、電子標的用のモニターが見えます。 以前「射撃場の風景(4)で紹介した、新しい50m射場のものと同様の操作ができます。

それにしても、1人だけで撃っているとわびしいものです。

これは、大口径射場に隣接する、以前からある古いSB射場での写真です。 左に見える7文的と呼ばれるポピュラーな紙の標的の他に、テープでつなげて折りたたんだセンターペーパーをモーターとローラーで次々に送り出す、手製の標的交換器が2台見えます。 射座にあるコンセントが監的壕と結ばれているので、射手は手許のスイッチで標的紙の送り出しをコントロールでき、便利です。 黒点の真ん中に数発の弾痕のかたまりの跡が白く写っているのが、かすかに判ります。

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