射撃場の風景(8)

射撃場で撃っている間は楽しいものですが、撃ち終わると、銃の掃除、特に銃身内部のクリーニングが待っています。 上の写真は、射撃後に別室で銃身内部のクリーニングをしているところです。 大口径ライフルの場合、もし、一日の射撃の終りにクリーニングをしなかったら、水分を吸い込む火薬の燃えカスや、弾頭からこすれて付いた銅による電気腐食によって、銃身の内部表面はやがて精密射撃に適さないレベルに劣化されてしまいます。

銃身内部のクリーニング法については、どの方法がベストかについて諸説いろいろあり、キャリアが浅い私などは、とてもどれがベストかなどと判断できません。 また、使っている弾頭の種類(通常のものか、モリブデンコートしてあるか)や、撃った弾数などにもよってきます。 まともに研究しようとしたら、銃身内部表面を拡大して見るボア・スコープ(bore scope)を使い、銃身内部表面の荒れと射場での命中精度を長期間併せてモニターする羽目になるでしょう。

射場でみる限りでは、長いクリーニング・ロッドの先に付けたブロンズ・ブラシを通常のソルベント(solvent = 汚れを取り除くための溶剤を配合した液体クリーナー)に漬けて、銃身内部を往復させるのがポピュラーで、上の写真は、ロッドの先に付けたブラシが銃口から出たところです。 新品のブロンズ・ブラシを銃身内部を往復するのは、摩擦が大きくてけっこう力が要ります。

私は、モリブデン・コートした弾頭を使うのがほとんどなので、銅があまり付かないため、以前は某弾頭メーカーの指示どおり、火薬除去用のオイルとごく軽い研磨作用のあるペーストをフェルトに付けて楽にクリーニングしていましたが、BBS(Butch Bore Shine)というアンモニア系の強力なクリーナーを入手してからは、ナイロン・ブラシにこれを付けてクリーニングしています。

上の写真は左上から、クリーニング・フェルト、ブロンズ・ブラシ、ナイロン・ブラシで、すべて30口径用です。 ナイロンは金属よりは柔らかいので同じ30口径用でも1本1本の長さを長くする事によって銃身内部に当たる強さが弱くならないようになっています。 クリーニング剤によっては、例えばBBSのようにブロンズを徐々に溶解するものがあるので、ナイロン・ブラシを用います。 ブロンズ・ブラシほどにクリーニングが力仕事がならないので助かります。

クリーニング法はいろいろあると言ったものの、いくつかの基本的な注意点はあり、以下、私が信じて実行あるいは留意しているものをあげますと、

といったところです。

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