弾(3)

いつもは、自分でハンドロードした弾を使っていますが、やはり作る手間が煩わしく思える時はあるものです。 写真は、自分で弾は作らずに市販の弾を使っている人の使用弾を撮らせてもらったものです。 フィンランドの代表的弾薬メーカーのラプア(LAPUA)社の商品名「セナー(Scenar)」で、ベンチレスト射撃のような、超精密な弾が要求される特殊な競技は別にして、伏射、立射、膝射で撃つ通常の競技では、問題なく使える精密弾です。 写真の弾は308Winで、使用弾頭は重量が167グレインのHPBTで表面にはモリブデンコートがしてあり、弾の初速は840m/s = 2756fps(フィート/秒)と、308Winにしては速めの仕様となっています。 以前、手製の弾とラプア製の弾を撃った別の知人が「ラプアの方が反動が強いような気がする」と言ってましたが、この初速のせいかもしれません。

この夏(2001年)の某銃砲店のセール価格では、20発入りの箱だと単価1発200円ですが、100発以上買うと割安になって1発あたりの単価は160円ですから、自分で作る場合に比べてべらぼうに高いということはありません。

ちなみに、私が普段使っている弾を一発作るのにかかる費用を計算してみます。 価格は上記同様、セール時に普段より多少安く購入したものとします。

薬莢 − 11円(NORMA社の単価110円を10回使うとする)
雷管 − 15円(Federal社製)
弾頭 − 42円(Sierra社の175グレインのHPBT)
火薬 − 46円(1ポンド缶7500円で購入したIMR4064を43グレイン入れた場合)

以上合計114円ですが、厳密には、弾作りに用いる諸器具の総購入費用を、それらが消耗して使えなくなるまでに製造する弾数で割った費用(これは今の段階では不明ですがせいぜい10円程度でしょうか)が加わることになります。

1発あたりの差額が40円程度ですから、年間に500発撃つとすると20000円程度の差となり、既製弾を使うことによって時間を節約できることを考えると、この差は悪くはありません。 ただ、試合前などに慌てて銃砲店に弾を買いに行っても、精度の高い弾やポピュラーでない薬莢の弾は在庫がない場合もけっこうあることは注意が必要です。 あと、大口径の場合、精密射撃競技で通用するレベル(マッチ・グレード)の既製弾を販売している射撃場は、私の知るかぎりではほとんどない無いようです。

_